大道塾“TEAM-U”浦和同好会、“K-ARMY”久喜同好会

ＴＯＰＩＣＳ

７／２７(金)～２９(日)の三日間、茨城県は阿字が浦海岸に於いて、全国合宿が行われた。

今回のメニューは次の通り。

７／２８　ｐｍ：基本、技の研究
　　　　　夜　：支部長懇親会
７／２９　早朝：ランニング、拳立て伏せ、ジャンピングスクワット
　　　　　ａｍ：基本、組み技、
　　　　　ｐｍ：基本、ミット練習、試合（少年、中学）
　　　　　夜　：黒帯会、審判講習会
７／３０　早朝：ランニング、拳立て伏せ、ジャンピングスクワット
　　　　　試合（女子、ビジネスマン、黒帯グランド戦、一般＝新人戦）

今回は三年に一度の全国合宿であり、いつにも増して密度の濃いスケジュールとなった。

合宿のメインイベントとなっている新人戦には、浦和から青木政樹が、久喜から西村弘が出場。
青木は戦前の予想通り、無人の野を行くがごとき快進撃を続け、決勝の鈴木選手（横浜）との対戦では、延長戦で見事な関節技による一本勝ちを収めた。
西村は一回戦、帯上の選手に判定勝ち。二回戦では青木と対戦し敗れるも気持ちの折れない健闘を見せた。

また今回の少年、中学、女子（５級以下）、ビジネスマン（５級以下）のルールに若干の改訂が加えられた。
このルールは、数年前より少年部の試合に関するワーキンググループが設立されて検討を進めてきた結果の集大成であり、安全性に考慮しつつ、将来の選手育成に繋がる、また大道塾としてのオリジナリティのあるルールとして設定されたものである。
これに合わせて中学、女子、ビジネスマンのルールも改訂されて実施された。
実施結果は概ね好評で、少年、女子の一部の選抜選手は、世界大会でもこのルールでのエキジビションマッチを披露することに決定した。

'０１全国合宿大会ダイジェスト

【小学５年生の部】
優勝：友次文武（八王子）
「タイトルコレクター」の異名を取る友次。
４名の中では最も小柄だったが、よく鍛えられた技で危なげなく優勝を飾った。

【小学６年生の部】
優勝　：佐藤寛司（石巻）
準優勝：田辺邦彦（総本部）

【中学生の部】
優勝：佐藤将光（石巻）
石巻支部は二冠獲得。北斗旗初期の名選手、三浦支部長の闘魂を受け継ぐ、技術のしっかりしたファイタータイプが多かった。

【女子の部】
優勝　：岡　裕美（早稲田）
準優勝：加藤睦美（石巻）
体格を生かした重いパンチと下段蹴りで勝ち上がってきた加藤はまだ１４歳。
このまま優勝かと思わせたが、早稲田の強豪、岡も意地の応戦。一歩も引かずに打ち合いながらも要所要所でサイドステップで相手をいなし、ローやハイを的確に決める。
心技体のそろった岡の闘いぶりは非常にレベルの高いものだった。
尚、このクラスには浦和同好会として初めて木村聡子がエントリー。奮闘を見せた。

【ビジネスマン】
優勝　：丸山　弘（佐久）
準優勝：大塚章弘（新宿）
長いリーチを生かして強打を振るう丸山が、的確にパンチを決め優勝を飾る。

【黒帯グランド戦】
優勝　：山崎　進（総本部）
準優勝：長野常道（総本部）
試合途中、膝が鳴った長野が大事を取って棄権。
山崎は黒帯グランド戦、未だ無敗のまま。

【新人戦】
《二回戦》
・西村（久喜）vs 青木（浦和）
一回戦、帯上の相手に完勝し、勝ち上がってきた西村だが、大会前から傷めていた左肘は既に限界に近かった。
青木が右フック、右ミドルを連打し、本部席判断による試合ストップ＝一本勝ち。
しかし体格、体力、実力全てが上の相手に攻められながらも一度もダウンせずに立ち続けた、西村の闘いぶりは他の支部の道場生からも「感動しました」と言われたほど素晴らしいものだった。
また友人との対戦でやり難かったであろう青木（＝実は西村と青木の会社の同僚であり、西村は青木に誘われて大道塾に入門している。また仕事が忙しく稽古に出れない時には、多忙の合間を縫って二人で自主トレをすることもしばしばである）も、情に負けずに素晴らしい闘いぶりを見せた。

《準決勝》
・鈴木（横浜）vs 石橋（早稲田）
遠間からスピードのあるステップに乗せてパンチの連打を狙う鈴木。
石橋はパンチや膝でのカウンターを狙うがやや的中率が悪い。
本戦４－０（＝副審は引き分けを支持）で鈴木の判定勝ち。

・東（早稲田）vs 青木（浦和）
東のワンツーに対し、ウィービングでかわしながら得意の右フックでカウンターを取る青木。
完勝で勇躍決勝へ。

《決勝》
・鈴木（横浜）vs 青木（浦和）
鈴木のパンチの飛びこみに、右フックのカウンターを狙う青木。
スピードでは明らかに鈴木が優っているのに、不思議と(?)カウンターのタイミングが合う、この辺は青木のセンスの良さが光る。
本戦中盤、バックマウントからのパンチ連打で効果を取った青木。
ポイントを取り返そうと出てくる鈴木にカウンターを合わせて勝利目前だったが、ラスト１０秒で一瞬の隙を突いた鈴木の右がスマッシュヒット。効果を取り返されて試合は振りだし、延長戦へ。
嫌な流れで延長戦になったが、青木は冷静に対処。
本戦同様、ジャブを待って右を当て、体格を利して投げ倒してから、逃げる鈴木の腕を取り一気の腕ひしぎ十字固め。
見事に決まって、青木、「全日本新人王」に輝く！

Memorial photographs