ＴＯＰＩＣＳ
５／１３(日)に行われる北斗旗全日本体力別だが、今回は通常の全日本と違い、世界大会への国内予選という面がある。
従って「誰が日本一に輝くか？」もそうだが、それと同様、いやそれ以上に「誰が世界大会への出場切符を手に入れるか？」が興味の焦点となっている。
世界大会への出場枠は各階級４名。
よってＢｅｓｔ４を巡っての戦いを、各階級ＡからＤの４プロックに分けて見てみよう。
（トーナメント表は、総本部ＨＰ内の北斗旗体力別選手権大会の項でご確認ください）
【軽量級】
ここは名のあるスター選手こそ少ないものの、新鋭、古豪に中量級からの転向組も加わって、意外に（？）層が厚いクラスとなった。
まずＡブロックは寺田（総本部）が本命、中野（大阪北）が対抗か？ かつての名王者＝蛸島の調整ぶりも注目されるところ。
Ｂブロックには、“無敵の王者”小川がカムバック。
ここしばらく北斗旗戦線を離れていたが、久々の試合となったフランスでのグラントロフィー 2001でも秒殺勝利を収め、その実力にはいささかの翳りも見られない。
他に“ビジネスマンクラスの星”上野（総本部）の奮闘ぶりにも注目したい。
Ｃブロックは混戦模様。本命＝榎並（安城）かとは思われるが、その榎並に勝利した'00体力別準優勝の伊藤（成田）、'99九州王者の藤原（宗像）、東日本の中量級で名を成す試合巧者の市嶋（白根）と粒ぞろい。
予断を許さぬところだ。
続くＤブロックも激戦区。'00王者の寺西（豊橋）への挑戦権を掛けての“最強の他流派”清水（修武会）とＰＫ中量級準優勝の佐藤（東北本部）の激突が見ものである。
【中量級】
この階級には、我が“TEAM-U”から高田、飯島、青木、藤本の計４名が参戦。
まずＡブロックの本命＝高田のＢｅｓｔ４を賭けての試合はおそらく中山（新潟）となるだろう。
中山は'00春関東予選で長谷川を破っているいぶし銀の実力派。その時一度は退けているものの、今回中山はそのリベンジも賭けて死に物狂いで来るだろう。
続くＢブロックは中量級最大の激戦区。
そこに入った青木の一回戦は、昨年の体力別準決勝の再現、“東北の雄”中川（東北本部）。昨年の対戦では神懸りの一撃で一本勝ちを得たものの、それまでの流れでは青木の劣勢は明らか。「今度こそ」の思いで中川が挑んでくることは間違いない。
そしてその難関をクリアすると、次の対戦は、カムバックしてきた元無差別チャンピオン“小さな巨人”加藤（総本部）と“Ｎｏ.１ホープ”池田（関西）の勝者とである。この両者、過去の実績を比べれば文句なく加藤だが、その加藤の長期のブランクと現在の池田の勢いを考えれば、思うほど差はないと言っても良いだろう。
その意味で、このブロック４人は誰もが可能性がある。世界への切符をめぐり、激烈なサバイバルゲームが予想される。
次のＣブロックの本命は飯島。Ｂｅｓｔ４を賭けての試合は、全国予選準優勝の佐野（新宿）と'99,'00東北２位今野（東北）との勝者になる。
最終Ｄブロックは長谷川（総本部）が堅そうだが、それに「待った」を掛けようとするのが藤本。
二人の実力、実績の差は明らかだが、藤本は先の関東地区で優勝を飾りノッているところ。一発の大物食いを期待したい。
【軽重量級】
一部では「５階級の中での最激戦クラス」と目されているのが、この軽重量級である。
Ａブロックは、'99王者飯村（総本部）と'98無差別６位寺本（九州本部）の寮生ＯＢ対決の気配が濃厚。
Ｂブロックでは“クールな暗殺者”岩木（新潟）が順当に上がりそう。
Ｃブロックは長野（総本部）を軸に、小野（総本部）に石田（若狭）と、こちらも役者ぞろい。
最終Ｄブロックには、我が“TEAM-U”から能登谷がエントリー。もちろんこのブロックの本命ではあるが、昨年王者の彼とは言え、世界への切符はそれほどあっさりとは手に入らない。
まず一回戦の相手は難敵鈴木（中部本部）。'99体力別の軽重量級で優勝した飯村を最も苦しめたのが彼である。トリッキーな動きとベテランならではの老獪なインサイドワークにはまらぬようにしたいところだ。
そこをクリアすると次はおそらく若月（中四国本部）、昨年の準決勝の再現となる。紙一重の負け（判定２−３）に普段朴訥な彼が悔しさに吼えたのは記憶に新しいところ。「あの時の本当の勝者は俺だ」とばかりに、寮生の意地を掛けて挑んでくることだろう。
【重量級】
世界大会に向けて次の「超重量級」が新設された為に、ややスター不在となったこのクラスではあるが、通好みの選手が集まっている。
Ａブロックでは、'00無差別での山崎との激闘の記憶も新しい清水（佐久）と横浜重量級王国の一角を担う藤澤（横浜）が両雄か？
Ｂブロックは、かつて“天才児”と謳われた武山（東北本部）と全国予選優勝の荒井（横浜）が本命、対抗。
若くして名を成したにも関わらず、その後怪我で長期ブランクを余儀なくされていた両者。「世界への道」を手に入れるための意地と執念が交錯する試合となるだろう。
Ｃブロックは次代の大道塾を背負う男＝ＰＫ重量級王者藤松（総本部）の活躍を期待したい。
Ｄブロックは'00体力別Best４の亀山（横浜）と'00無差別８位の村田（総本部）の一騎討ちか？
【超重量級】
世界大会向けに新設されたこのクラス。全日本無差別二連覇中の稲垣（総本部）の名前がないのが残念だが・・・。
Ａブロックは“不屈の男”沖見（千葉）と'00体力別準優勝の金子（横浜）が激突。過去の対戦実績から金子やや有利と見られるが、沖見の最後の意地にも注目が集まるところだ。
Ｂブロックでは'99,'00無差別準優勝の山崎（総本部）が堅いところと思われる。
Ｃブロックでは'99無差別８位の岡崎（拳友会）がキーマン。“西日本無敵の男”藤田（豊橋）との三度目の対決をクリアし、更に'99,'00無差別特別賞の滝田（東北本部）をも下ろして、他流派としての世界大会出場を成し遂げるのかどうか？ 逆に大道塾勢が“ストップ・ザ・岡崎”を成し遂げるかどうかが注目である。
Ｄブロックでは稲田（横浜）が本命。そこに西日本と東北の強豪二人＝秋山（倉敷）、浜松（木町）がどう絡むか？ といったところ。
尚、ページの都合（？）でここには名前が書けなかった選手の中でも注目に値する選手は数多くいる。
いずれも激戦の選考過程をを潜り抜けてきた一騎当千の兵ぞろいであり、また特に「絶対」があり得ぬのが厳しい勝負の世界。
その意味で全ての選手にチャンスがあるというのもまた紛れもない事実である。
北斗の戦士達の熱い闘いを、ぜひ生でご覧戴きたい。
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