ＴＯＰＩＣＳ
ＨＰ管理人（以下Ｈ）：オース、お世話様でーす。って、うわーっ広いですねぇ！
渡辺支部長（以下Ｗ）：あ、どうもで〜す。
Ｈ：今日は新道場の取材と、先日の関東ＢＣ大会での活躍でインタビューに来たんですが、いや、支部長、すっごい広いじゃ
ないですかー、この新道場。
Ｗ：あー、どうもありがとうございます〜。おかげさまで。
以前の道場と比べると、実際の坪数では１．５倍くらいなんだけど、動けるスペースで比較すると２倍くらいあるんですよー。
いいでしょ〜。（笑）
Ｈ：前に言った通り、ウエイトの設備もばっちりで。（笑）
Ｗ：エアコンもありますよ〜。（笑）
Ｈ：これでシャワーがあれば完璧ですね。
Ｗ：え〜っ（苦笑）、シャワーは難しいなぁ。ユニット買ってきて終わりじゃないからねぇ。水道工事がいるし。
Ｈ：まぁ絶対って訳ではないですけどね。
あと前の道場よりも絶対目立ちますよね。窓にバーンと張ってあって。
Ｗ：いやー、絶対にそれはない（笑）。知ってるから上（の階）を見てくれるんで、知らなかったら、普通の人はビルの上の方を
見ながらなんて歩きませんよ。
Ｈ：あー、そうかー。
Ｗ：でもまぁ、元々前の道場にいた時から、本当は上（の階）を欲しかったんですよ。ウチみたいなのは「一階でないとお客が入って
くれない」って商売じゃないじゃないですか、来る人は原則健康で脚の元気な人だし。
確かに目立ちにくいってのは不利になるけど、夜に気合を入れてワッショイワッショイやってたら「何だ？」って（上を見て）「あー、
こんなところに道場があるんだー」って分かってくれるだろうしさ。逆に一階だと、物珍しさで覗かれたりとかもちょっとやだし。
まぁそれより何より一階だと（賃料が）高いからねぇ。
Ｈ：でもこれだけ広さがあると結構（家賃も）するでしょ？ 因みに、ここはおいくらで？
Ｗ：それはヒ・ミ・ツ。（笑）
Ｈ：秘密ですかー。（笑）
Ｗ：いやでもそんなに高くないよ、さっき言ったように三階だから。
頑張って交渉して、前の道場に＋α くらいで何とか（抑えることができました）。
Ｈ：まぁでも渡辺支部長もこんなに立派な道場を借りられるくらい儲かっているってことで。（笑）
Ｗ：ええ〜っ！？（爆） あー、でも取りあえず昼のパートの仕事はせずに済むようにはなりました。はい、おかげさまで。（苦笑）
Ｈ：いやいや、いいことですよー。次はぜひ家を買ってもらって。（笑）
Ｗ：家？ なんでここで突然家が出てくるのよ。俺、持ち家なんていらないよ。賃貸で充分だもん。
Ｈ：何言ってるんですか。ダメですよぉ、そんなこと言ってちゃ。この際、渡辺支部長が家が欲しいかどうかなんて関係ないんですよ。
こんな立派な道場構えたんだから、次は一戸建てをバーンと買ってですねぇ、それで稽古が終わった時には「よーし、飲みに行く
ぞー」って言って、道場生引き連れて行って、後輩達にバァーっとおごるんですよぉ。
そうするとですねぇ、みんな後輩達は思うじゃないですかー。「うわー、すげえなぁ。渡辺支部長、羽振りいいなぁ。道場やって
こんなに儲けられるんだー。」って。そうすればみんな「よーし、俺も頑張って支部長になろう」って思うじゃないですかー。
別にその時、陰でカップラーメンすすってても、それはどっちでもいいんですよ。でも表では、バァーっと金使ってですねぇ、
「すっげぇなぁ、儲けてるんだなー」って、後輩に夢を持たせないとダメですよー。
支部長のような人は、自分のことだけじゃなくて、もっと周りのことを考えて行動してくれなきゃあ。
Ｗ：そ、そんなもんなんでしょうか、、、？ すみません、小市民の私を許してください。（苦笑）
＊ ＊ ＊
Ｈ：では話を変えまして（笑）、先日の関東ＢＣ大会では大宮西から出場した二名が二名とも優勝を飾ったということで、おめでとう
ございます。これも早速、新道場効果ですか？（笑）
Ｗ：そんな早くに効果が出るわけないでしょ（笑）。
でもありがたいことだよね、幸先いいというか。おかげさまで。
Ｈ：それでですねぇ、これは多分みんなが思っていることだと思うんですが「なんで“TEAM-U”からは、あんなに次から次へと選手が
出てくるんだろう？」という、、、。どうなんですか、そこのところは。
Ｗ：はっはっは。そんな、どうもこうも、普通に稽古してるだけですよ（笑）。
Ｈ：そんな〜（笑）。でもあれですよね、それこそ普通に基本や移動もやっていて、それで選手を育ててるわけですよね。
Ｗ：あっ、その言い方は良くない。
Ｈ：は？
Ｗ：今のその言い方には「基本や移動じゃ強くなれない。時間の無駄だ」ってニュアンスがあるでしょ。
そうじゃないんですよ。強くなりたいと思うんなら、選手こそ、基本と移動なんですよ。
Ｈ：ん〜、、、。
Ｗ：あんまり納得してないね（苦笑）。
あのね、分かりやすく言えば、基本（や移動）っていうのは素振りなんですよ、野球（のバッティング）で言えば。
それは分かるでしょ？ 「基本は素振り」って感覚は。
Ｈ：えぇ、はい。
Ｗ：じゃその素振りっていうのは、誰がどういうレベルでやってる？
例えば、草野球の選手っていうのは、素振りなんかせずに、試合ばっかりやってるのよ。つまり空道で言ったら、基本なんか
やらずにスパーばかりやってるのよ。
後はせいぜいがとこ、バッティングセンターに行って球打つくらいだよ。まぁ空道で言ったらミット蹴るとか、サンドバッグ
叩くとかね。それが一番レベルが低いの。
Ｈ：・・・・・・
Ｗ：それが高校野球の選手、甲子園行きたいとか、実際に行ってるとか、そういうレベルの選手になると頑張って素振りをするのよ。
そしてそれがプロ野球の選手くらいになればもっと真剣に素振りをやってるし、それがイチローとか松井とかのレベルになれば
もっと凄いレベル（の質量）で素振りをやるのよ。
ね？ レベルが上がれば上がるほど、うまくなろうとする人ほど素振りをやるんだよ。だから空道だって、強くなりたかったら、
基本を真剣にやらなきゃダメよ。ましてや「チャンピオンになりたい」って言うんなら、イチローや松井が素振りをやるような
レベルで基本に取り組まなきゃダメよ、そんなん。
Ｈ：うーん、、、支部長が言わんとすることは分かる気もするんですが、じゃあ実際にそれをどういう風にやるかという、、、。
Ｗ：実際もなにもないって（苦笑）。
じゃあ例えばね、みんな基本稽古にどれだけ時間掛けてるの？ ウチは基本稽古が終わると大体３０分過ぎてるし、場合に
よっちゃあ４０分近く掛かってることだって普通にあるよ。
強い人、チャンピオンに聞いてごらんよ。みんな絶対「基本は大事だ」って言うよ。じゃあその大事な基本に、どれだけ時間を
掛けてるの？ 多分みんな１０分とか１５分とかそんなもんでしょ。おかしいじゃない、そんなん。
Ｈ：う〜ん、、、あの〜渡辺支部長、本書きません？（笑）
Ｗ：あー、いいねぇ、書きたいねぇ。って言うか、実はもう書いてるんですよ、道場内部用に。
Ｈ：へぇー。
Ｗ：いや、まだ作成中で、全然まとまってなんかいないんだけど。
ほらウチは三場所あるから、俺が一人で全部できないでしょ。それで飯島や青木や吉田なんかに協力してもらってるんだけど、
それぞれで指導方針やら技のポイントの説明が違っていたら、教わる方が混乱するでしょ？
だからそういうことがないように、今、内部向けに教本を作ってんの。
Ｈ：じゃあそれが完成した暁には、全国出版をするということでどうですか？（笑）
Ｗ：はっはっは。いや〜、それはどうだか分からないけど。（笑）
まぁでも前から思ってるんだけど、今、空道の本っていうのは東塾長が書かれたものしかないじゃないですか。それって変だと
思うんですよ。まぁ変って言うか、それだけまだ「空道」っていうこの競技が成熟していないってことなんだけど。
例えば、極真でも柔道でも、いろんな人が書いた本があるじゃないですか。ましてやそれが野球とかサッカーなら、もっと
いっぱいあるじゃないですか。
だから空道の本にしたって、東塾長に限らず、例えば長田支部長が書いた本があってもいいだろうし、あるいは山田支部長が
書いた本があってもいいだろうし、他にも加藤支部長でも飯村支部長でも、まぁ誰でもいいんだけど、もっといろんな人が書いた
本が、もっといろいろあってもいいと思うんですよね。まぁそれにはもちろん、この空道の競技人口がもっと増えて、出版社側の
方でも「出せば売れるだろう」という目安が立つくらいにならないとダメなんだけど。
まぁそれで、そういう前提の上で、もし「渡辺が書いた本を見てみたい」っていう人がある程度の規模でいるとか、あるいは
今後出てくるとかってことになったら、まぁそういうこともあるかもしれないよね。
Ｈ：じゃあぜひその方向で。（笑）
Ｗ：いえいえ、私はただの小市民なもんで。もう、あっしはただの町人ですから。（笑）
（06/7/9 記す）
※この記事は複数の人とバラバラに話した内容を、一人のインタビュー形式に集約し、再編集したものです。
“Ｎｅｗｓ＆Ｃｏｌｕｍｎ”の目次へ
トップへ