ＴＯＰＩＣＳ
ＨＰ管理人（以下Ｈ）：オース、お世話になりま〜す。
渡辺支部長（以下Ｗ）：押忍、ご苦労様です。
Ｈ：今日は大宮西支部で新しく土曜日の午前中のクラスを作ったと聞きまして、、、。あとせっかくなんでこの間の学生選手権の
１，２フィニッシュの話やその他、ま、いろいろとお話を伺おうかなと。
Ｗ：ハイハイ（笑）。
Ｈ：まず新しい土曜日午前のクラスのことなんですが、そもそもきっかけは何だったんですか？
Ｗ：ん〜、まぁきっかけって言うか、何て言うか、特別に何かあった訳でもないんですけど、そもそも、さいたまって「さいたま
都民」って揶揄されるくらいで、元々が東京のベッドタウンなんですね。だから「東京に何かしに行って、帰ってきて寝る町」
なんで、埼玉で何かやるっていう文化自体が元々希薄なんですよー。
で、そういう前提の中で、実際に大宮西の道場に入門してくれる人も東京に働きに行かれてる方が多いんですけど、なぜか
分からないけど、ウチの道場を選んでくれたと（笑）。
それはそれでとってもありがたいことだし、だから頑張って稽古に来て欲しいなと思うんだけど、やっぱ平日夜は難しいのか
なかなか稽古に来れない方も多いんで。それで平日の夜がダメでも土日ならどうかな？、と。
特に土曜日の午前なら、パッと稽古に来ていい汗流したらパッと帰って、でもまだ一日半お休みがあるわけでしょ？
だから（こういうクラスの）ニーズがあるかなー？ と思って。
まぁそれ以前の話として、せっかく常設があるのに土日使っていないのも勿体無いしねぇ。かといって土曜の夜は浦和で、
日曜は久喜があるから、空いてるのは土曜の午前だけだなーってことで（始めました）。
Ｈ：そうですかー。で、先日、始めてみてどうだったですか？
Ｗ：うん、結構来てくれてね、みんな喜んでくれて嬉しかったなー。みんな「この時間でやってくれるのは嬉しいですよー」って
言ってくれてね。結構みんな「土曜の午前中のクラスってやって貰えないかな〜？」って思ってたらしいんですよ。だったら
「何だ、言えばよかったのに」って（笑）。
そしたら「いや、先生も家庭があって大変だろうから」って。別にいいのにさ。言ってくれればもっと早くに考えたのかも
しれないのにさ（笑）。
Ｈ：いやいや、でも言えないんじゃないですか？ この間も改めてＨＰ見てて思ったんですけど、渡辺支部長は休みがないんです
よねぇ。月曜から日曜までどこかしらで指導されてて。
Ｗ：はっはっはっ、実はそうなんです。もう「貧乏暇なし」ってやつで（爆）。
Ｈ：いえいえそんな（笑）。ただ大変ですよねぇ。
Ｗ：いやー、別に。だってしょうがないじゃないですか、サービス産業なんだから。
Ｈ：サービス産業！（笑）
Ｗ：いやーホント、サービス産業ですよ。「かすたまあさてぃすふぁくしょん」ですから。（笑）
Ｈ：カスタマーサティスファクション！（笑）
Ｗ：そう！ 「Everything for customer satisfaction」 全てはお客様の満足の為に！（笑）
いやー、でもね、最近少し悩んでたんですよ。「俺って何がしたいのかな？ 俺って何ができるのかな？」って悩んでた
部分がちょっとあって。
Ｈ：えぇ〜？ そんな支部長、あんなにチャンピオンや強豪選手を次々出してて「何ができる？」って言われても。
Ｗ：いやいや、マジで（悩んでた）。そりゃ選手が頑張ってくれてるのは嬉しいし、それはそれでいいんだけど、でもそれだけじゃ
なくて。
ほら例えば「武道で子供たちを教育するんだ」って情熱を傾けている人がいるじゃないですか。そういう人って立派だなー
って思うんだけど、じゃそれをお前やれるの？ やりたいの？ って自問しても「いやー、そんな私、人をきょーいくできる
ほど立派な人じゃ ありませ〜ん（汗）」って思うし。
他にも例えば「武道はビジネス」って割り切ってる人もいるだろうけど、それはそれで何百人も道場生集めたり、大会企画
運営で収益上げたりとかそれに向かって努力しているんなら、それはそれで立派だなーとは思うけど、もちろん自分がやりたい
ことでもやれることでもないし。
そういうのを全部ひっくるめて「俺って何ができるんだろう？ 何がしたいんだろう？」って悩んでたんですよ。
Ｈ：・・・・・・・
Ｗ：でね、こないだ急にそれが分かったの。「あぁ、そうだ。俺ってみんなに喜んでもらいたかったんだー」って。
道場に来てくれる人達に「あー、楽しいなー。嬉しいなー。俺、この道場に入って良かったなー。」ってそう思ってもらえる
ような道場を作りたかったんだーっていうのが、こないだはっきり分かったの。
「道場生のみんなを幸せにする」って言うのはちょっと傲慢なんだけど、でも道場生のみんなに「大道塾に入って良かったなー。
この道場に入って良かったなー」って幸せな気持ちになってもらう、俺が幸せにするんじゃなくて、みんなが幸せだなーって
思ってもらう、そういう道場なら俺でも作れるんじゃないか、そうだ、それが俺がしたかったことなんだーって、ついこの間、
ごく最近分かったの。
Ｈ：それは「ついこの間」のことなんですか？
Ｗ：そう、ついこの間。いや、もちろん前からそうは思っていたんだけど、それが明確な形じゃなかったというね。なーんとなく
思っていたっていうだけで、はっきりとは自覚していなかったんだと思う。それが非常に明確なというか、明快な形で「あぁ
俺ってみんなに幸せになって欲しかったんだー」って理解できたのは、もうホントついこの間。
でもこれが分かったときは、ホント、スキーッとしたね（笑）。「あぁそうか、みんなに幸せになってもらえばいいんだー」って。
だから今回の土曜日クラスを始めたのもその一環なの。そう、理由っていえばそれが理由。「やったらみんな喜んでくれる
かなー？」って。そしたら、やっぱりみんな喜んでくれたから「良かったなー」って。
Ｈ：そうだったんですかー。
Ｗ：だからね、他にも「どうしたらみんなもっと喜んでもらえるかなー？」って思って、今度大宮西の道場は引越しします。
Ｈ：えっ？ それはどういう。
Ｗ：もっと広い道場に移るの。今の道場が約２０坪なんだけど、もっと広い３０坪くらいのところに。それで、少しだけどウエイトの
器具なんかも置いて。
Ｈ：うわーっ、いーですねぇ。
Ｗ：でしょー？（笑） これもねぇ、前は少し悩んでたんですよー。「ウエイトの器具が置けるくらいの広さの道場が欲しいな」
とは思っていたけど、コストが掛かるじゃないですかー。
でね、問題は、コストが上がるくせに売上単価は上がらないでしょ？ 「ウエイトが置いてあるからって月会費￥８０００を、
￥９０００にできるか？」って言ったら難しいでしょ？
「￥８０００なら入門するけど、￥９０００だとちょっと・・・」っていう人とかもいっぱいいると思うんですよね。
普通の人は最初っから大会で勝ちたいなんて思って入門しないもの。ウエイトの器具がなくてもいいから、月謝が￥１０００安い
道場の方がいいって思うでしょ？
Ｈ：あー、まぁ、そうですねー。
Ｗ：だから道場の“経営”を考えたら、「そういうこと考えない方がりこうなんだろうなー」とかって二の足踏んでる部分があったん
だけど、でも自分のしたいことがはっきりしたからね。「お前、みんなに喜んでもらいたいんだろ？ じゃ、やりぁいいじゃん！」
って、今は素直にそう思えるんだよねー。
それでね、みんなに喜んでもらって、いっぱい道場に来てもらえるようになったらね、「いや〜、この道場も手狭だね〜。じゃ
しょうがない、２フロア借りちゃうかー」ってね（笑）。
Ｈ：うわーっ、そこまで行っちゃいますかー？（笑）
Ｗ：いやー、もう当然、当然（笑）。で、上がメイン道場でー、下にウエイトの器具をダーッて並べてー、それで余ったスペースを
サブの道場にすると（笑）。
Ｈ：うわーっ、支部長、それスゴ過ぎです（笑）。
Ｗ：でね、他にも久喜の道場生からも、以前から「常設の道場が欲しい」って言われてるから、これもやったげなきゃって思ってる
しねぇ。特に久喜は今若いやつが頑張ってるから、早くしてあげたいよねー。
Ｈ：あー、そうですよねー。先日の学生選手権（の基本ルールの部）で１，２フィニッシュですから、スゴイですよね。おめでとう
ございます。
Ｗ：いやー、全然。あれもラッキーだっただけで。正直言って、準決勝でやった帯広の二人の子の方が練習してたんじゃないかな？
まぁでもそれにしたって、もっと練習環境を整えてあげるのは俺の仕事だから。
で、そうなってくると当然浦和も（常設を）やらなきゃいけないでしょ？ で、結局、三場所全て常設になる（笑）。
Ｈ：いや、スゴイ夢ですねぇ（笑）。
Ｗ：夢？ チッ、チッ、チッ（と指を振る）。これはね、夢じゃなくて「予定」（笑）。
Ｈ：予定ですかー（笑）。
Ｗ：そう。「夢」ってのはね、「こうなったらいいなー」っていう、別の言葉で言えば「願望」でしょ？
でもね、これはもうそうなることが決まってるの。もう絶ーっ対そうなるんだから。だから「予定」（笑）。
Ｈ：そうですかー。ではその「予定」の実現の為に、ぜひこれからも頑張ってください。
Ｗ：えぇ、もう「時代はカスタマーサティスファクション」ですから（笑）。
（06/3/7 記す）
※この記事は複数の人とバラバラに話した内容を、一人のインタビュー形式に集約し、再編集したものです。
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